【ネタバレあり】もう二度と見られないかもしれないSMAP全員集合映画 『シュート!』レビュー(というか思い出)
こんにちは、おっさんです。
週末に見に行く映画を何にしようと考えながらニュースやトレンドワードを調べていたら、オリンピックはもちろんなのですが、SAMP解散の話題がとにかく多い。
『夢がMORI MORI』のころを知っている僕としては、なんというか一つの時代が終わった、という納得感があったのですが、やはりSMAPロスにさいなまれる人も多いことでしょう。
で、思い出したのが本日の映画。 『シュート!』です。
多分唯一のグループ全員集合映画
公開が1994年ですから、もう20年以上も前の公開です。まだまだ若手のSMAPが全員集合した貴重な映画なんですが、これ以外に全員出演の映画が見つからない。『古畑任三郎スペシャル』やバラエティ番組内での共演ドラマのイメージが強いせいで、ちょっと意外でした(ファンの人からだと当たり前、とかでしたらすいません…)。
今回はこの映画のレビュー、というかもう相当前の視聴なので記憶の中の思い出を書いていきたいな、と。
原作はどんな話?
『週間少年マガジン』1990年36号から1996年42号にかけて連載された名作サッカー漫画「シュート!」(その後タイトルを変えつつ、第四部が2003年24号まで連載)が本作の原作となります。
先輩に憧れる一人の少年の心理を中心に描いた物となっている。このため、スポーツ界の冷酷さよりも、スポーツを媒体にしたヒューマニティーを描いている。登場人物の特徴として、「裏主人公」が何人かおり、「表主人公」である田仲よりも大きい存在感を発揮することすらある。単行本でのキャッチフレーズは、「俊彦と一美が織りなす、ハツラツ青春サッカー物語。」。
当時マガジン少年だった僕は、『幻の左』『必殺の右』といった『キャプテン翼』とはちょっと違う、リアル指向で適度に漫画的なこの漫画が大好きでした。 や〜、まんが喫茶とかで読みなおそうかな、久しぶりに。
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で、僕は当然のように劇場に足を運んだわけです。
SMAPの映像として見ると
とにかく、全員若い。 1994年というと『君色思い』や『オリジナル スマイル』をリリースした頃ですが、とにかく新しいスターが一気にきたぞ、という感じがしたころです。映像の中にもフレッシュ感があふれていました。
あふれすぎて、どうやら草なぎ君がやらかしたみたいですね。
劇中の試合、ハーフタイムを挟んで後半開始したら、一気に髪が伸びていてすごい違和感。あれ?って感じです。 どうやら撮影の都合で別日の収録(後半を先に撮影して、前半を後日)なのですが、その間に散髪に行く、という今では考えられない凡ミスをしていたらしく。 今から思うど若いなぁ…と微笑ましくなるエピソードです。
今から思うとつながりですが、インターハイに進出するサッカー部員としてあるまじき行いもしていました。バーに行ったり、ビリヤード場に入り浸ったり、ジュリアナ東京(!)に行ってみたり。 要するに、Jリーグ設立当時にあった「サッカーはオシャレ」というイメージをSMAPに投影した映像でした。
まあ当時の僕は「やっぱりサッカーやる人は格好いいんだな」くらいに純粋に捉えていたわけですが……
まあとにかく、今はオートレーサーになっている森くん(『夢がMORI MORI』のキックベースでは主砲だったんですよねぇ)がいることも含め、当時のSMAPを全開に押し出した映像です。ファンのかたなら一度は見るべき。
サッカー映画として
まあ、あまり言いたくは無いですが、正直酷かったです。
- 脚本は荒い
- キャラクタの配置がデタラメ
- サッカーの魅力、選手の格好良さが伝わってこない
まあ仕方ないとは思うんですよね。 多分これ、SMAPありきでJリーグブームにのっかって売り込みましょう、という映画なので、とにかく当時のメンバー6人全員を配置して、それぞれに見せ場を用意する必要があったわけで。 それにしてもなんか思わせぶりだけどいらないシーンとか、「え?それサッカーと関係あるの?」という演出が続いてしまって……
原作大好きな自分としては見終わって憮然としたというか釈然としないというか。あれですね、ハンバーガーショップで明らかに写真と違うペシャンコが出てきて、「これじゃない!」って感じ。あれ。 ボールが光るって、サッカーじゃなくてサイキッカーの才能じゃないですか、アレ?
原作ファンは見るべき?
やめておきましょう。これはSMAPファンのためのファンムービーです。
最後に
まあとにかく、本作のいいところは「SMAP全員集合」という一事に限ります。 なので、彼らのファンとしては絶対に見るべき映像でしょう。 正直解散後、これと同じコンセプトの作品は当分作られないでしょうし、もしかすると流通から消えちゃうとかもあるかもしれません。
ファンのためのコレクターズ映像、ですね。はい。
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