キムタク主演映画超え! シン・ゴジラが達成した興行収入50億円とはどのくらいの数字なのか
こんにちは、おっさんです。
まずはこちらのニュースを御覧ください。
僕も含めて公開前は不安でいっぱいだいたいQが悪いだった『シン・ゴジラ』
ですが、順調に興行収入を伸ばして、今年の年間邦画実写1位も視野に、ということです。
や~、自分が面白い!と思った映画が順調に数字を伸ばしてくれるとなんか嬉しい。 僕が作ったわけではないですけどね。 おもわずサントラをぽちっとしてしまいましたよ。
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邦画で興行収入50億円はどのくらいすごいのか
さて、今回『シン・ゴジラ』が達成したこの数字、過去数年の邦画で見るとどのくらいに位置するのでしょうか。 日本映画製作者連盟(映連)という組織が公開している統計データがあるので見てみます。
2015年(平成27年)興行収入上位作品
順位 | 公開月 | 作品名 | 興収 (単位:億円) | 配給会社 |
---|---|---|---|---|
1 | 14/12月 | 映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン! | 78.0 | 東宝 |
2 | 7月 | バケモノの子 | 58.5 | 東宝 |
※興行収入50億円以上の映画のみ抜粋
なんと昨年度では2作品のみといった結果。 この後には最近話題のSMAP木村拓哉さんが主演した映画『HERO』が続くのですが、惜しくも50億円に届かずという結果で、現時点で『シン・ゴジラ』はキムタク以上稼いでいることに。
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念のため、もう数年さかのぼってみましょう。
2014年(平成26年)興行収入上位作品
順位 | 公開月 | 作品名 | 興収 (単位:億円) | 配給会社 |
---|---|---|---|---|
1 | 13/12月 | 永遠の0 | 87.6 | 東宝 |
2 | 8月 | STAND BY ME ドラえもん | 83.8 | 東宝 |
3 | 8月 | るろうに剣心 京都大火編 | 52.2 | WB |
2013年(平成25年)興行収入上位作品
順位 | 公開月 | 作品名 | 興収 (単位:億円) | 配給会社 |
---|---|---|---|---|
1 | 7月 | 風立ちぬ | 120.2 | 東宝 |
2 | 12/12月 | ONE PIECE FILM Z | 68.7 | 東映 |
2013年(平成25年)興行収入上位作品
順位 | 公開月 | 作品名 | 興収 (単位:億円) | 配給会社 |
---|---|---|---|---|
1 | 7月 | BRAVE HEARTS 海猿 | 73.3 | 東宝 |
2 | 4月 | テルマエ・ロマエ | 59.8 | 東宝 |
3 | 9月 | 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 | 59.7 | 東宝 |
4 | 11月 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q | 53.0 | ティ・ジョイ/カラー |
こうしてみると、興行収入50億というのは多い年でも5作に満たないわけで、当然いずれ劣らぬビッグタイトルばかり。それをゴジラという金看板をしょっているとはいえ、特撮怪獣映画で達成するというのがどれだけすごいことかわかっていただけますでしょうか。
数字以外で見えてくる傾向も
数年見てきましたが、とにかくアニメが強い! 今年も新春から『ガールズ&パンツァー 劇場版』がスマッシュヒットしていました(そして実際面白かったです)し、今も『ONE PIECE FILM GOLD』が大入りで公開中。 元記事のほうでも、年間邦画1位ではなく、年間邦画“実写”1位なのはこの辺が理由かもしれませんね。
また、宮崎駿氏最後の監督作品『風立ちぬ』や、自身が監督を務めた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』など、『シン・ゴジラ』総監督の庵野氏がかかわった作品が上位に頻出することが分かります。
やはりヒットメーカーなんですねぇ。
映画を作ることは自分の膿を出すようなもので、とにかく精神にダメージが来ると言ったのは北野武監督でしたが、そんな作業を続けて20年ヒットするような作品を作るのですから、余人にはわからない心労などもあったと思います。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のあと欝状態にあったとのことですが、それもむべなるかな。 またそれを打破したのがQと同時上映だった短編「巨神兵東京に現る」をきっかけにオファーされた『シン・ゴジラ』というのも何かの縁かもしれませんね。
そして東宝無双。ほかの会社がんばれ! このままだとアニメと東宝だけになっちゃうぞ。日本映画界。
洋画ではどうなのか
同じ基準でみると、洋画でもこのラインを越えてくるのはやはり数作品のようです。 なんとなく洋画のほうが公開規模も収入大きいイメージがあったので、ちょっと意外なデータです。 まあ中には『アナと雪の女王』(興行収入250億円)という化け物が潜んでいるわけで、やっぱり洋高和低という全体傾向はありそうですけどね。
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残り4か月でランキングを変えるような作品はでてくる?
やはりこのクラスで勝負できるのは過去にランクインしたビッグタイトルか、豪華キャストで話題になる作品かでしょうか。 とすると、広瀬すずさん主演の「四月は君の嘘」や福山雅治さん主演の『SCOOP!』、アニメでは公開中の『ONE PIECE FILM GOLD』や新海誠監督の『君の名は』などが上位に来るでしょうか。 個人的には『聖の青春』(原作は人間の強さ、弱さを感じさせる素晴らしいノンフィクションでした)がキャストの本気度がすごいようで楽しみですが、さすがに上位に来るタイプではないですかね。
いずれにせよ、50億円は相当分厚い壁なので、このまま『シン・ゴジラ』が押し切ってしまうのか、はたまたダークホースが外から飛んでくるのか、この先とても注目です。
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