おっさん、映画を見る

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【ネタバレあり】女の子が絶対に見せちゃいけないところまで見せちゃってる 『傷物語〈II熱血篇〉』レビュー

どうもおっさんです。

アニメのレビューが続きます。 実は『君の名は。』より前に見ていたんですが、あれと『planetarian~星の人~』がもうはっきりと良すぎたため、なんと1週間以上放置される羽目に。

ossan-movie.hatenablog.com

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まあ3部作の2作目ってこういう扱われ方されちゃいますよね。 確か1作目は今年一発目に見たくらいに気合入ってたと思うんですが、どうしてこうなった……

ではいってみましょう。

文句なく羽川さんヒロイン

最初に書いておきますが、僕は『化物語』本編も知っているわけです。しかも本編ではガハラさん派です。

それでもやっぱりこう書かずにはいられない。 『傷物語』のヒロインは誰が何と言おうと羽川翼です。

キスショット?

あれはまだヒロインになるには幼すぎて。むしろキスチョットって感じでして。今回に至ってはろくに見せ場なかったですしね。三段変身は見せ場とはちょっと違うと思うし。

これがどうして本編だとガールフレンド(蟹)に行ってしまったのか。 鈍感系主人公ってのは時にこうしてわけわかんない選択したりするんで不思議です。 まあこのお話を通して、アララギさんは羽川をある種崇拝の対象としてみてしまう、ということらしいんですが、それにしてもね。

あんなことされたら健全な男子高校生なんて瞬殺だと思うわけですが、それでもダメでしたか。 羽川さん、報われないなぁ。

VSドラマツルギー(と羽川さんのサービスシーン)

さて、前作鉄血編のラストは、キスショットの体の一部を奪ったハンターたちとの対決の算段をつけましょう、というところで終わっていました。

なので本作はその一人目、ドラマツルギーとの対決、から始まりません。 ここでも羽川さんから。 化物語本編といい傷物語の前作といい、最初は必ずこの人ですね。

対決自体は結構あっさりしています。

最初は吸血鬼の能力を使いこなせず(そのせいで最初に受けた両腕喪失の傷は回復が遅れた?)、苦戦する阿良々木ですが、校庭で距離をとったら一気呵成に。吸血鬼パワーで強化した身体能力を活かして投げつけたボールで隙を作ると、あとは重いコンダラ整地ローラーを叩きつけるぞ、というポーズで降伏させてしまいます。

このシーン、ちょっとおもしろいんですけど、最初は左腕で普通の野球のボールを投げているんですね。 で、通用しない攻撃と思わせておいてから、右手で本命の砲丸を叩き込む、という。 えげつないなぁ。

ドラマツルギーから取り戻した右足を食べるという割と直接的なやり方で取り戻したキスショットは少しだけ大人に。

ちなみにこの食べている時のシーンが一番作中で問題のある絵面だった気がします。口が脚の形に変形しているという。なんかおそ松くんにいたぞ、こんな顔、ってなってました。

VSエピソード

つづいてエピソード戦。

戦闘としては一番苦戦しました。 が、霧になる能力を逆用する形で逆転。

むしろこの戦闘の途中で乱入してきた羽川さんが腹をかっさばかれる、という衝撃シーンがあったため、ほとんど覚えていません。この戦闘。一番苦戦していたのは確かなんだけど。

この傷ですが、腸が出てしまうレベルのもので、まあ即死してもおかしくない傷なんですが、阿良々木が吸血鬼の血を傷口に与えることで治癒。回復能力って便利だなぁ。

で、ここでもう一度キスショットは成長。奇跡の三段変身を遂げました。あと一つ。 ただ、ノーパンでワンピースは危ないと思うんです。絵面的に。

VSギロチンカッター

ハンター組のトリを飾るギロチンカッター。 本作のラスボスかと思っていたわけですけど。

羽川さんを攫うという大悪手をうってしまったためにブチ切れた阿良々木が、腕から木を伸ばすという人間やめちゃった能力を発揮してほぼ瞬殺。

ちなみにこの時、後述の理由で羽川さんノーパンなはず。それを平然と方に担ぎあげるギロチンカッターさん。 非常によろしくない体勢だぞ、それは。

あ、そういえば化物語で学習塾を貫いていた大木は、この時の阿良々木の能力ではえてきたものなわけですね。

羽川さん

で、結局この人の話しです。

まずはドラマツルギーとの戦闘を目撃していた羽川さんと会話。 「人間強度が下がる」という謎理由で周りとの人間関係に距離を作っていたアララギさんですが、この期の一連の会話で羽川さんと友達になることに。

ちなみにこの会話の中で前作のパンツの回想、そして自らスカートをたくし上げての直見せ。 どうしてそこまで造形にこだわってしまったのか、というくらいに手が込んだパンツ作画該上にフェティッシュです。

ここでお色気ノルマは終了、とか思ったわけですが。 エピソード戦後の草むらのシーンでは、自分からパンツを脱いで阿良々木に渡してくるという飛び道具を披露。

このシーンのちょっとまえには、人として見せてはいけないというか見せたら死んじゃうラインを超えて露出したわけで。出てくるたびに過激度が増している羽川シーン。次回作ではまさか化物語のOPシーンばりなことになったりしないかちょっと不安。

まあある意味で、パンツ一枚ですべてを持ってった人です。

次回予告

瞬殺したギロチンカッターを学習塾の屋上に貼り付けにする絵面でエンディングに向かいます。

気になったのは「人間に戻るのを諦めてくれ」という忍野のセリフ。 まあ化物語を見ている人は戻れることを知っていますし、何より原作読者からするとこのセリフが何を意味するのか知っているわけですが、ここは次回作に期待、というポイントなのでしょう。

あ、あと過激化する一方の羽川サービスがどこまでいくかも注目ですね。

作画・シナリオについて

まあ凝ったシーン作りをするシャフトなのですが、今回もその方針は徹底していました。

上の方で最初は羽川さんとの会話みたいに書きましたが、厳密にはアバン的にドラマツルギーと対峙するシーンが入っています。

そこからの急な回想で羽川さん登場という流れ。

その他細かいシーンでも少しづつ時系列の前後を入れ替えたりとかしてるんですよね。 正直、わかりづらいと思うんですがどうなんでしょうか。

もうちょっとうまく繋ぐ方法はあったと思うんだけど、それがシャフト流ってことですかねぇ。 まどかではそこまでではないので、西尾調を意識しているのかな。

ちなみに、「なぜ本気を出した」と言われた前作鉄血編の戦闘シーン作画ですが、今作も全力全開。すごい勢いで動きます。動きますが、上述の細かいシーン入れ替えのせいでいまいち頭に入り込んでこないような。

見るのに経験値が必要とされる映画って感じ。アニメ映画としてはマイナスのほうが大きいと思うんだけどどうなんでしょうかね。

まとめ

とまあ、なんというかバトル回を期待していたら羽川回だった、というのがまとめでしょうか。 大体パンツの話しか頭に残らないですし……羽川さんに始まり羽川さんに終わる、そんな映画でした。

全体の評価は、とりあえず次回作をみてから、かなぁ。これ一作にコメントつけようとすると割と困る。